暦の上では春になりましたが、空はまだまだ冬模様ですね。この時期になると転居、転勤、進学、結婚、子どもの独立などで新生活の予定を立てている方も多いのではないでしょうか。
そんなライフスタイルの変化が起こりやすい季節である今回からは「お気に入りで彩るくらし」をテーマに、暮らしやすいお部屋作りのコツをご紹介いたします。新生活を迎える方はもちろん、今あるお部屋を素敵にしたい方、お気に入りがたくさんある方にもおすすめです。
第1回目の今回は「お気に入りを大切にする片づけ」をご紹介いたします。お気に入りが埋もれてしまうことがないようにしっかりと片づけて、快適なお気に入りライフを過ごしましょう。
まずは片づけに必要な次の3つを用意しましょう。
@箱:3個 Aゴミ袋:各種 Bカメラ(スマホ可)
片づけの時間は人間の集中力が続く15分程度にします。作業中は好きな音楽やラジオを流せばモチベーションもアップしますよ。
「掃除」は「汚れがついている状態→汚れを取る」こと、「片づけ」は「モノが散乱している状態→捨てる・整理する」ことです。この「掃除」と「片づけ」を一気に済ませようとすれば息切れしてしまいますよね。そこで、「掃除」と「片づけ」は分けて考えるようにしましょう。
まず今日片づける小さなエリアを決めましょう。例えばテーブルの上、勉強机の上、カウンターの上、キッチンの引き出しの1つ。できるだけ視界に入る場所から取り組むと達成感がありますよ。エリアを決めたらその中や上にあるものを全部取り出しましょう。ハサミが複数見つかったり、無くしたモノが見つかったり、「今持っているモノ・個数」が見えてきます。
複数のエリアのモノを一気に出してしまうと、片づけに時間がかかりすぎて集中力も途切れます。「片づけ」は次の日に持ち越さず、15分程度で終わる範囲に留めると良いですよ。
いよいよ箱、ゴミ袋、カメラ(スマホ可)の出番です。まず箱に「いるもの」「まようもの」「いらないもの」と記入し、先ほど出したモノを全て分けていきます。
使っていないけど思い出が詰まっていて捨てられない時にはカメラの出番です。カメラでしっかりと記録しておけば、写真を見返した時に思い出は残ります。
「まようもの」に入れたモノはそのまま一定期間保管して、再度分けるようにしましょう。また、今は使わないけど将来的に利用するお気に入りのモノ(食器、アクセサリー、衣類)は、手入れできる様な場所に収納しておきましょう。
まだ着れる、まだ使える、多すぎるストックは「いらないもの」と考えるようにしましょう。少しでも「使いにくいモノ」「1年以上使っていないモノ」は「いらないもの」の可能性が非常に高いです。それでも捨てるのが忍びない場合は、知人に譲る、ユーズドショップに持っていく、フリマアプリを活用するなどの方法を試してみましょう。
最後に「いるもの」の箱の中身を収納します。収納は動線に沿った配置で、詰めすぎずに収納スペースの8割程度に留めるのがポイントです。 動線に沿った配置は以前のコラムをご覧ください(暮らしをカスタムしよう:収納https://www.y-lifepartner.jp/line/col02.html)
残念ながら収納グッズそのものが「いらないもの」になるケースは少なくありません。まずは手持ちの収納グッズを使い、その上で収納グッズが必要な場合は、モノの「数」、収納の「場所」をしっかり意識して選んでみましょう。
今回は「お気に入りを大切にする片づけ」をご紹介しました。引越しの場合、自分で荷造りするには単身で1週間、家族構成によっては2週間かかります。それだけたくさんのモノがある中で、お気に入りを大切にするにはそれなりの努力と根気が必要です。収納が苦手な方は、新生活に併せてお部屋の数や収納に余裕を持った物件に住み替えする方法もありますので検討してみるのも良いでしょう。
お気に入りに囲まれた快適な暮らしまでの一歩を踏み出して、楽しくおうち時間を過ごせることを願っております。