今日からはじめるエコライフ〜水道編〜

 日増しに寒くなってくる季節、冬景色の訪れを感じると、今年ももうあとわずかになったことを実感しますね。
冬場は光熱費の他に、水道代も高くなりがちです。お湯になるまでの間、水を出しっぱなしにしてしまうことや、寒い季節のお風呂のお湯張り・足し湯で、いつもより水道代がかかってしまうことが多いようです。
「必要な分を使っている」という意識が強い水道代、コレといった節約方法がなかなか思いつかないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「今日からはじめるエコライフ〜水道編〜」として、水道代を節約する方法をご紹介いたします。

水道料金って具体的にどんなもの?

水道料金はガス代同様に@「基本料金」とA毎月の使用料に応じて変わる「従量料金」を併せた金額となっています。水道料金は2ヶ月に1度の検針で請求されます。「基本料金」は、水道の使用量に関わりなく毎月一定の金額がかかり、メーターの大きさによって金額が変わります。「従量料金」は使用量に応じてかかる費用で、単価は自治体ごとに変わります。
2021年時点での山形県の平均的な水道代は、単身世帯で2,196円/月、2人世帯では4,244円/月 、5人世帯では7,140円/月 と人数に比例して多くなっていきます。

お風呂編

家の水道使用量の約40%を占めるのがお風呂です。浴槽にお湯を張ると1回あたり約200〜250リットル、シャワーを使うと1分あたり約12リットルの水が消費されます。

【使い方の見直し】

お風呂で節水するポイントは、「湯量を少な目にすること」「シャワーの時間を短くすること」の2つです。
お風呂にためる水は、1回に20%減らすことで約40リットルを節水することができます。また、シャワーを浴びる際は、こまめに水を止めるように心がけ、1回のお風呂でシャワー時間を1分間短くすることを目標にしてみましょう。

【設備の見直し】

家族の人数などの理由で、シャワー時間を減らすのが難しい場合は、節水シャワーヘッドを検討してみるのも良いでしょう。

トイレ編

家の水道使用量の約21%を占めるのがトイレです。トイレで流れる水の量は、「大」で8リットル、「小」では6リットルほどです。

【使い方の見直し】

トイレ節水するポイントは「大」「小」のレバーの使い分けです。トイレのタンク内にペットボトルなどを入れて水量を減らす方法は、詰まりトラブルや、精密部品の故障に繋がってしまうため、注意が必要です。

【設備の見直し】

近年では少ない水で流せる節水型トイレが出ています。マイホームや住み替えの予定がある場合は、検討してみるのも良いでしょう。

キッチン編

家の水道使用量の約18%を占めるのがキッチンです。水を流しっぱなしにして食器を洗った場合、1分間に約12リットルが消費されます。

【使い方の見直し】

キッチンでの節水では、食器をまとめて洗う際に水をこまめに止めることが大切です。また、「洗い桶」を利用した「ため洗い」もおすすめです。
ゴム手袋を装着して洗い物をすれば、冷たい水でも洗い物ができるうえに、冬場の手荒れも予防できます。

【設備の見直し】

食洗器は少ないお湯で効率的に洗浄できるため、手洗いに比べて水道使用量が半分以下になると言われています。
1,000円前後で購入できる節水蛇口も併せて利用してみると良いでしょう。

洗濯編

家の水道使用量の約15%を占めるのが洗濯です。洗濯は洗濯物の量に関わらず、1回の洗濯での水の使用量は大きく変わりません。

【使い方の見直し】

洗濯での節水のポイントは「まとめて洗い、洗濯機を回す回数を減らす」「お風呂のお湯を使う」ことです。
お風呂のお湯を洗濯に利用すると、節水だけでなく、洗浄力がアップするという嬉しい効果もあります。
一方で、残り湯はすぐに使う事、色落ち・繊維の傷みに注意すること、入浴剤を使用した場合は洗濯に使えるかどうかを確認することが大切です。

 さて、今回は「今日からはじめるエコライフ〜水道編〜」をご紹介しました。現在のお住いが賃貸の場合、設備面での改善は難しいですが、マイホームの方やこれから住み替えの方は、節水効果の高い設備を検討してみましょう。
地球上の水資源の中で、水道の水源として利用できるものは全体の0.01%と言われています。ほんの少しの節水でも、改善の意識を持ち、積み重ねることでより良い結果に繋がります。そんな気持ちを大切に、新しい年でもエコライフに取り組んでいきたいものですね。
これからの寒くなる季節も皆様が元気に、楽しくおうち時間を過ごせることを願っております。



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