おうちでできるストレス解消方法

 暦の上では春となりましたが、まだまだ寒い日が続きますね。今年は特に強い寒波が度々訪れているため、もうしばらく寒さとお付き合いすることになりそうです。
 冬は日照時間が短いため、精神を安定させる神経伝達物質であるセロトニンの分泌が低下し、どうしても気分が落ち込みやすくなります。また、寒さで筋肉が硬直しやすくなっているため、筋肉痛や肩こりなど身体的な面でも辛く、その上、年末や年度末の繁忙期で仕事上の疲れもたまりやすい季節です。そのため、日常の些細なことでも疲れやイライラを感じやすくなったり、ストレスが蓄積してしまう方も少なくないと思います。
 だからこそ、せめてお家の中ではゆっくりとリラックスして過ごしたいところですよね。リラックスするためにも、まずは効果的にストレスを発散しましょう。そこで今回は、「ストレス」に関するお悩みに対して、おうちでできる「ストレス解消方法」について特集したいと思います。


 ストレスを抱える要因は複層的なもので、根本的な改善が難しい場合がほとんどです。そこで、自分のリラックス空間に「ストレスを持ち込まないこと」、持ち込んでしまった場合は「ストレスを自分の中に留めないこと」、自分の中に留まっている場合は「ストレスを自分の外に出すこと」を心掛けることが大切です。

●声に出してスッキリ

 最も手軽で効果的なストレス発散方法としてオススメしたいのが「声を出すこと」です。ストレスが溜まるとカラオケなど大声を出せる場所に行きたくなる人も多いのではないでしょうか。大声を出すと気分がスッキリするだけでなく、副交感神経が刺激され、リラックス効果が期待されます。賃貸でも大声を出せる方法として、ボイストレーニングなどに使用される防音グッズ、吸音ボードや防音パネルを活用するのもいいでしょう。
 また、泣くこともストレス解消に効果的です。涙には過剰分泌されたストレスホルモンのコルチゾールをデトックスする作用があるため、声を出して泣くとより効果的です。

●運動してスッキリ

 運動というとちょっと身構えてしまう人もいるのではないでしょうか。実は、ストレスの発散には過度な運動は必要ないといわれており、ウオーキングや軽いジョギング程度でも十分な効果が得られるとされています。夜や朝に10分ほど時間をとって、お気に入りの曲を聴きながら自分の中のモヤモヤやイライラの気持ちも一緒に散歩させるつもりで歩いてみましょう。
 夜に外に出るのが難しい場合に、おうちの中でもできる手軽な方法として、布団の上を転ったり、布団を泳いでみる方法もオススメです。子どもと一緒に遊びながらできる上に、全身を使うので、運動量も多くスッキリしますよ。

●イライラを解消しながらスッキリ

 一般的に物に当たるのは推奨されない傾向にありますが、パン生地にぶつける分には問題ありません。パンをこねるのは意外と体力を使う仕事なので、程よい運動になります。しかも、パンは叩きつけたり、多少イライラをぶつけてこねたりしても美味しくなるだけなので良いことづくしです。。美味しく焼きあがったパンとともに食事タイムを設ければ、ほっと一息つけますよね。同じ要領でうどん作りもオススメです。
 また、自分の体のマッサージにぶつける方法もあります。自分でもできる足ツボやふくらはぎのマッサージ、家族の肩たたきなど、ご家庭の状況に合わせて色々なマッサージができます。ストレス発散によって、自分だけでなく相手にとってもプラスの効果や結果が生まれるのがこの方法の良いところです。

 さて、今回は、おうちでできる「ストレス解消方法」についてご紹介いたしました。
 今回は賃貸でもできる簡易的な方法をご紹介いたしましたが、持ち家であれば、より本格的な防音設備や運動マシンを設置することも可能になるので、これから住み替えのご予定がある方は、持ち家をご検討いただくのも良いでしょう。
 ストレスとは、外部からの刺激を受けたときに生じる、緊張した心身状態のことです。緊張しているということは、それだけ心身ともに日々頑張っているということです。まずはストレスを感じている状態を認識して、「こんなにストレスを感じているなんて、いつも自分は頑張っているな。偉いな」と自分を褒めてみてください。社会性のある生物である以上、何かに失敗したり、間違ったり、迷惑をかけたり、何もかも嫌になったりすることは誰にでもあり得ることです。終わったことは引きずらないで、「失敗を生かして次は成功させよう」、というところまで気持ちを持っていけるように、まずはしっかりとストレスを外に出してあげましょう。皆様が元気に、楽しくおうち時間を過ごせることを願っております。


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