方々から雪の便りが届き、寒さに身の引き締まる季節になりました。いよいよ冬本番ですね。
寒暖差で体調を崩しやすい季節、できるだけ室内を快適な温度に保ちたいところですが、エアコンや灯油ストーブをつけても、暖房光熱費が嵩むわりに冷えを感じてツライ、なんてことも多いのではないでしょうか。
築年数が浅い戸建てであれば、断熱材が施工されているため、保温効果が高く、快適に冬を過ごすことも可能となってきていますが、賃貸にお住まいの方の中には、この季節が特に憂鬱という意見も多く見られます。賃貸は戸建てに比べガス代が割高であり、ガス会社を自分で選ぶこともできないため、ガス代が家計の負担になることもツライところです。
今回は、そんな「寒さ」に関するお悩みに対して、寒さを感じる原因と、手軽にできる寒さ対策をについて、いくつかご紹介してみたいと思います。
部屋の中で寒さを感じる原因は大きく分けて3つあります。
1つ目は、いわゆる「すきま風」です。特に木造はすきま風で冷えを感じることが多く、影響を受けやすい特徴をもっています。
2つ目は「窓」です。窓が多い場合、窓から冷気を感じやすく、室内の暖かさも窓を通して抜けていく場合があります。また、結露が多い場合、水分が蒸発する際に気化熱で温度が下がってしまいます。ビールを急いで冷やす際に、濡れたタオルやティッシュを巻くと早く冷えるのと同じ原理です。
3つ目は「壁」です。寒い外気に直接触れる面積が大きいほど、室内の温度は下がってゆく傾向にあります。そのため、最上階や角部屋、階下が駐車場などの作りになっている場合、室内での冷えを感じやすくなります。
以上の点を踏まえて対策をとる場合、「隙間を埋めること」「冷たい面に直接触れないようにすること」「冷たい面と距離をとること」が重要になってきます。
特に、窓や壁、床は冷たい面に接していることが多いため、重点的な対策が必要になります。
窓に関しては、カーテンを厚手のものに変える、梱包に使用されるプチプチを窓に貼るなど、外気をシャットアウトする空間を作ることで保温効果が期待できます。結露に関しては、トイレやキッチンにペーパータオルを設置して、手洗いついでに拭き取る方法をオススメします。また、ペアガラスと呼ばれる複層ガラスの間に空気の層を作ることで保温効果を高めている窓ガラスがあります。これは賃貸でも採用されている物件もあるため、これからお引越しをされる方は、間取りを含めて確認してみると良いでしょう。
壁に関しては断熱シールを貼るなど、壁面を覆う方法が主流です。外気に面している壁にはアルミクッションを家具と壁に挟むだけでも、体感温度は変わってきます。
床にはラグや絨毯、マットを敷いて、直接触れない状態にすることで寒さを緩和できます。また、ユニット畳のような厚手のものだとより効果が高まります。
今までの対策は、隙間風を防ぎ、外気との接触面に空気の層や断熱材を挟むことにより保温効果を高めるものでした。そこで、より手軽な方法として、気分転換も兼ねて家の中にテントを張る方法をご紹介いたします。全体を覆うテントの中に布団を敷くだけで、壁との間に距離をとり、レジャー気分を味わいながら、温度低下を防ぐことができます。本格的なテント設備ではなくても、サンシェードテントのような安価なものでも効果が期待できるので、ぜひ一度お試しください。
さて、今回は、寒さの原因と対策についてご紹介いたしました。賃貸にお住いの場合は、日当たりの良さを気にする方も多いと思いますが、曇りがちな冬期間にはどうしても寒さを感じてしまうため、より暖かさを実感したい場合、間取りや設備に目を向けてみるのも良いでしょう。ぜひ様々な方法をお試しいただければ嬉しいです。
また、持ち家はガス会社の選択ができるほか、家自体の性能、サッシの性能、ズバ暖エアコンなど設備の性能により、賃貸よりも面積は広い好条件に対して、光熱費が安くなる場合が多くありますので、これから住み替えのご予定がある方は、持ち家をご検討いただくのも良いかもしれません。
風邪をひかず、元気にこの冬を乗り越えるための一番の方法は、無理をせず、自分のことを大事にすることです。忙しい季節ではありますが、そんな時期だからこそ、自分に沢山のご褒美時間を作ってみるのはいかがでしょうか。皆様が元気に、楽しくおうち時間を過ごせることを願っております。